中1ギャップ克服

いよいよ新学期が始まりましたが、特にご家庭の心配が大きいのは「新中1」の学年を持つ保護者の皆さまではないでしょうか。

「中1ギャップ」といわれる現象があります。

何が起きるのか

中学に入るとお子さんをとりまく学習環境は大きく変わります。

教科数が増えることや、教科ごとに先生がかわること。

部活に入ると生活リズムの変化、、、など

いろんな面で学習環境は大きく変わります。

 

学習は毎日の積み重ねが大切なのですが

最近の公立中学になじまれていない保護者の方やお子さんが驚かれる事の1つに、「宿題があまりない」ことがあげられます。

夏休みや冬休みとかいった長期休暇には宿題が出ますし、

定期考査前には提出課題がでますが、何もない平常時には宿題があまり出ません。

小学校の時には欠かさず毎日出ていた宿題が、中学になるとあまり出ません。

なぜあまりでないのか? 宿題のチェックができないからです。

宿題を出せば、きちんとやってくる子もいればやってこない子もいます。

宿題を出す限りはチェックをしないといけませんが、そのチェックをしていたら授業がすすみません。

やってこなかった生徒にたいしての対応をやり切れないです。

そこでまとめてテスト前に提出課題の形で出すことが多いのです。

 

学習内容は小学校の時より当然レベルアップします。

学習はスポーツと同じで毎日の継続大きな力になります。これも当然のことです。

そうした中で、「宿題」という強制力がなくなるとお子さんの中には「平日は勉強時間ゼロ」になるケースがでてきます。

そうなると、当然何もしないお子さんの学力は下がってきます。

そうなると小学校の時にはできていたのに、中学校ではついていけなくなる。

小学校の時にはそこそこの点数を取っていたのに、中学校ではとれなくなる。

 

小学校と中学校の授業ターゲットの違い

小学校と中学校の間では「授業のターゲット」が違います。

良いとか悪いとかという事ではなく、単純に「違う」のです。

「小学校までは授業で困ることはなかったのに、中学に入ってから急に難しくなったようで、、、」

というお話を保護者のからお聞きします。

なぜそういう事が起きるのかを考えてみます。

小中学とも40人の生徒がいたとすると、

学校の先生は誰をターゲットにするでしょうか?

小学校ではとにかくいわゆる「落ちこぼれ」をなくさないといけませんので、

上位から数えておよそ35番目36番目くらいまでは授業についてこれるようにしています。

35番目36番目くらいのお子さんがついてこられるような授業レベルに設定しているのではないでしょうか。

ところが、中学校では真ん中あたり20番目くらいにレベル・内容をあわせます。

中学校に入ると成績をつけないといけません。つまり差がつくようにしないといけません。

また、上位高校をめざしている子にとって退屈な授業にならないようにしなければなりません。

そうなると真ん中くらいに合わせるのではないでしょうか。

つまり25〜30番目の子にとって、小学校の時には十分に授業についていけのに、

中学にはいると、「いままではわかっていた授業が急に難しくなった」と感じるわけです。

 

宿題があまりでなくなることと授業内容のレベルが上がること

この二つのことが互いに影響しあうことになります。

勉強に対して意欲的ではなく、それでもなんとかなっていたお子さんが

宿題だけをしておけば何とかなっていたのが、与えられなくなったとたんに勉強がわからなくなるわけです。

もちろん、テスト前には課題はでます。そこで何とかというわけにはなかなかいきません。

課題は全科目出ます。課題はテスト範囲全体ですから時間がかかります。

となると、どうなるか。解答を写す。わからないところをほっておく。

テスト前の課題は先生にとっては成績をつけるうえでの大きな材料になるわけです。

この真ん中あたりのお子さんにとってはジリジリと学校の授業に差をつけられてしまうのか、

上位をねらえる層にはいりこむのか。中1で毎年実際に起きていることなのです。

特に今年は教科書が改訂され、特に英語が難しくなっています。

単語量が増えているのはもちろんですが、文法内容も質・量ともに増えています。

となると、何が大事なのか。毎日の学習の積み重ね。

今日の授業、明日の授業にどう対応できるのかということです。

中1ギャップの克服には毎日の備えが大切ということです。