中2・中3から成績を上げるには

 

中1の一学期が大事で、一学期の成績で3年間の成績が決まってしまうというお話をしました。
それでは、中1で成績がかんばしくなかった中2・中3のお子さんはもうがんばっても遅いのかというお話しです。

もちろん、成績がかんばしくなかった時に、中2・中3になっても同じことをしていたら成績は変わらないか下がっていくことはお分かりいただけると思います。ここでいうのは何もしないで成績を上げるという魔法のようなおいしいお話しではありません。どのようにすれば成績があがるのかというちょっとしんどいお話です。

中2・中3になって、やる気が出て頑張ったときに、頑張っているのに成績が上がらないことがあります。成績が上がらないとどう思うか? これだけやっているのに、成績が上がらないのだからいくらやっても一緒だということで今度は勉強から逃げていきます。それを防ぐにはどうすればいいのか?

勉強、特に英語と数学は積み重ねの教科です。理科や社会は単元がすべて独立しています。たとえば、地理でアジアができないからといって日本の地理ができないとは限りません。
ところが、英語と数学はそういうわけにはいきません。

中1の英語の英単語や文法ができていないのに、中2の英語ができるのか? これは絶対にできません。
数学も同じです。正の数負の数がわかっていないのに、文字式ができるようにはなりません。

中2・中3から成績を上げるには、一人ひとりのつまづきポイントからやりなおすことです。何を間違えるのかというと、現在学習しているところでなく、以前の学習範囲で間違えることのほうが多いです。そこを克服することが先決です。

サミングアップでも途中からの入塾生には春・夏・冬の特別授業のときにつまづきポイントからやり直します。ただし、これは時間がかかります。ついここを省いて、今やっているところの学習だけになりがちですが、必ずつまづきポイントをやり直してください。そうしないといくら勉強時間を増やしたところで効果はでません。勉強は急がば回れです。

特に中3になると定期テスト以外に実力テストがあります。実力テストの出題範囲は主に中1・中2の範囲です。いくら中3になってから中3のことだけを頑張っても、実力テストでいい成績をとらないと効果がないということです。それだけ時間がかかります。でもそこからけっして逃げないようにしてくださいね。
成績は一人ひとりに適した内容を正しい学習法で十分な時間をかけて勉強すれば必ず上がります。
時間はかかりますし、大変ですが、勉強は「急がば回れ」です。