塾選びでまちがわないために(2)

お母さんはお子さんの塾を選ばれるときは何を基準にして選ばれますか?
授業がわかりやすいかどうか、ていねいに教えてくれるところとかいいのではと思われますよね。
もちろん、わかりにくいよりはわかりやすいにこしたことはないですが。

では授業に一番時間をかけているのはどこかおわかりですか?
そうなんです。学校なんです。
授業に時間をかければ成績が上がるのだったら、学校だけで十分ですよね。
ところがそうはうまくはいきません。

たとえば、お母さんの中で料理の本を見たり、スマホでレシピのアプリとかで料理を作られるかたは多いのではと思います。料理本やレシピを見たり読んだりするだけよりは実際作ってみたときでは、当然、実際に作った方が、料理の作り方をしっかり覚えていますよね。

勉強も同じです。先生の話を聞いているだけより、実際に問題を解いて、自分でしっかり考えた方が、身につきやすいのです。だから、先生が教えたことを確認するための問題演習やテストを多めに行ってくれるところの方が、学力がつきやすいんです。

ところが授業よりも問題中心の授業と聞くと、なんとなく授業重視の先生の方がいいのではないか、問題ばかりだと単なる自習みたい、と考えられたり、授業に時間をかける先生の方が熱心だと思われがちですが、これは逆で、子どもたちに合った教材を選ぶには問題を解けるようになるまでの、問題を解く力が定着するまでのプロセスを考えていかないといけませんので、案外と授業の準備に手間をかけているんですよ。
というか、教える側は教えるほうが案外と気楽なんですよ。授業というのは教える側がそれで完結した気持ちになって、あとは生徒たちの頑張り次第ですよとなってしまいがちです。
演習重視だと一人ひとりの定着度を見きわめていかないといけませんので、お子さんたちに関わる度合いは案外と大きいんです。
勉強の内容をしっかりと身につけるためにも、演習をどれだけしっかりとやるかが大事なんです。
もちろん、その前提は授業・学習内容の導入部分をどう理解させているかかも大事ですが。
そのあたりをふまえてお子さんの塾をおえらびくださいね。