小学生の時に大事なこと<1>
小学生の間にしておかなければならないことは
国語の漢字力、読解力、算数の計算力などの基礎力はもちろんですが、
もっと大事なことは「考える力」というよりも「考えようとする力」を持つということです
小さいときの学習は知りたい気持ち・好奇心からスタートします。
それは「なぜ?」「どうして?」という気持ちからスタートします。
だから自分で納得するまでいろんな方法で考えます。
ところがだんだん大きくなると勉強が目的となってきますから
その目的が達成すると終わりとなり、
さらにもっと効率よく短い時間でできればと思い、
途中経過よりも結果だけが大事になります。
勉強も「方法」や「公式」が大事となり、
さらには「答え」だけをほしがるようになる場合もあります。
「解き方」はいいから「答え」を教えてほしい。
「答え」を書いたらOKとなってしまいます。
たとえば
分速800mの車で1時間進むと何km進みますか?
◎800×1=800 答え 800km
◎800×60=48000 答え 48000km
どちらも間違いなのですが、よくある間違いです。
分速には分をかける、距離の単位をそろえる。
解説にはたぶんこう書いてあり、子どもたちはミスですませます。
大事なのは気を付けるということではなく、
1時間に800km、48000km進むとはどういうことか?
不思議だ、おかしいと思う心を持つということです。
800kmとか48000kmとはどれくらい?
そういうことをおかしいと判断できるかどうかです。
そのためには日ごろから教科書にのっていないようなことに興味を持ち、
それはどういうことかと調べていく気持ちをもつことではないでしょうか?
考えるということ、それを調べる術(すべ)・手段をもつことが
勉強の第一歩だとおもいます。
最近の小学生は忙しいです。習い事やスポーツや。
でも、この心は大きくなり、中学生や高校生になっても一番役に立つのではとおもいます。
私たちが小学生を指導するときにも常に心掛けていることでもあります。
最後までお読みいただきありがとうございます。