定期テストでいい成績をとるために「実戦編」
定期考査でいい成績をとるとめの必須条件はテスト前一週間を「何もない一週間」にする必要があるとお話ししました。そのためには「試験の一週間前に学校の課題を終える」ことが必要です。
ではどうしてか?
仮にAさんの数学の点数が前回は60点だったとします。
今回の目標点は80点ですよね。
目標を達成するにはどうすればいいか?
80点を達成するためにはどうすればいいのか?
仮に中学校の先生が難関の入試問題をテストに出題したとしたら、
それは別にできなくてもいいということです。
でも、計算問題は難しい問題でも確実に得点できるようにしないといけません。
(60点がとれるということは簡単な計算問題は解ける力はあるはずです)
難しい計算問題の自分の間違いポイントをできるようにするためのチェックしておきましょう。
簡単な文章題は必ず解けるようにしておきましょう。
けっして文章題のような応用問題を見たとたんにパスすることのないように、
ちょっと難しい問題はくり返してできるようにしておきましょう。
これが大まかな対策です。
では、前回数学が80点だったBさんは?
つぎの目標は90点以上だと思います。ではどうすればいいのか?
80点がとれるということは計算や普通の応用問題程度は解ける力があります。
だったら、いわゆる難しい問題にチャレンジしておくことが必要ですよね。
たとえば、ワークのB問題とか入試出題問題などです。
同じ問題が出るとは限りませんが、でも同じ傾向の問題は出る可能性があります。
難しい問題が出たときの手がかりがつかめたら、そのための引き出しを用意しておくということです。
つまり、一人ひとりのお子さんによって最後の一週間でやるべき事はちがうということです。Aさんは計算問題のなかで複雑なものと文章問題のなかで解きやすいもの。
Bさんは自分のミスによる減点を防ぎながら、難しい問題にもチャレンジする。
だのに、テスト一週間前になっても「学校のワーク課題が終わっていない」とどうなるでしょうか。ワークには簡単な問題から難しい問題、入試出題問題まであります。
ワークを解くこと、「やりきる」ことに時間を費やすことによって、計算ミスの出やすいお子さんは解けるはずの簡単な計算問題や、試験当日には手を出さない可能性の高い難解な問題を解くことに貴重な「テスト一週間前」を使ってしまうことになりかねません。
数学だけでなく、英語や社会・理科でもおなじことが言えます。
たとえば英語や社会で点数を落とすお子さんはよく考えると
英単語や英熟語を覚えていなかったり、社会の暗記をせずにワークを解くことだけになってしまうことになっていないでしょうか?
理科だと弱点問題を集中対策できていないとか。
これでは、試験の点数が上がらなくて当然です。
あくまで学校のワークや課題は学校の先生がほっといたら勉強をしない子のための対策なのであって、一人ひとりのお子さんの対策ではないわけです。
テスト1週間前を「自分のテスト対策期間」にするためには、学校の課題はテスト一週間前までに終えておく必要があるということです。
学校の課題・ワークだけをしてもテスト勉強をやったことにはならないわけです。
今年は中学校によって、中間テストがなく期末テストだけのところもあります。
期末テストまで何もしなくていいというのではなく、テストまでにどこまでやるべきかを考えておく必要があるということですね。