英語が変わるんだって(3)

 
英語学習が従来の英文法中心の「読む・書く」英語から4技能「読む・書く・聞く・話す」を総合的に学習する必要があることはご理解いただけたのではと思います。
ただ、ここで確認しておかないといけないのは、もう英文法は適当でいいのだ、話せたらいいのだというわけではないということです。
あくまでも総合的な学習、従来の英文法・単語から始まる英語学習にくわえて、「話す・聞く」の英語学習が必要になってくるのだということです。
 

では、いつから英語学習をすればいいのかというと、早いほうがいいことはいいです。
小学生のうちから英会話や英語教室に通わせるなどの早期英語教育の重要性をいまさら説くまでもないでしょう。ただし、いままでの小学生の英語はどちらかというと、英会話中心でしたが、これからはそういうわけにはいかないのだということは「英語が変わるんだって(2)」でお話しさせていただきました。

せっかく小学生のうちからお子さまが英語を始めても、間違いだらけの英語教室選びの結果、取り返しのつかない後悔をされるのはさけたいものです。
たとえば、ネイティブ講師による英会話教室。「外国人に慣れて楽しそうだが、読み書きがさっぱり。アルファベットが書けるかも怪しい」「学習成果や習熟度がわからない」など、小学生のお子さまを英会話に通わせてみたものの、後になってこのような“落とし穴”に気づかれる方が数多くいらっしゃいます。
お子さまが小学校から英語を習っていて、英語がができる・得意だと思って中学校でテストをうけると、思うような点数がとれない、これだけは避けたいものですね。

あるいは、中学英語の先取りや受験対策を目的とした英語塾はどうでしょう? こちらも従来型の1技能のみの英語教育、つまり文法に偏るあまり、どうしても「聞く」「話す」がおろそかになってしまうんですね。

小学校の英語の目的は英語へのバリアーをなくしながら、英単語を覚える力を身につけ、しかも英語を話せる力を身につけるということです。前回もお話しをしましたが、いままでは小学校でいくら英語を習っていても、中学校に入るとあらためて「よーいどん」でしたが、これからは小学校の時点で英語学習のスタートがきられているのだということです。

そのことをよくご理解いただいたうえで、お子さまにどういう英語学習をさせていけばいいのかをお考えの上でおえらびください。